皆さんこんにちは。
おもてなしドットコム、新入社員の磯貝です。
皆さんは温泉に生息する生物がいることをご存知ですか?
おそらく皆さんが見たことがあるのは温泉藻でしょう。
源泉が流れ出ている岩などに引っ付いている藻っぽいやつです。
今日は温泉生物について書きたいと思います。
温泉生物とは読んで字の如く、温泉地域に生息する生物のことです。
日本では1874~75年にドイツの地理学者ラインJ. J. Reinによって箱根温泉から藻類が採集されたのが最初で、生物学者服部広太郎が1902年に別府温泉で魚類を発見しています。
温泉生物は動物で約300種、微生物や植物で約700種いるといわれています。
オンセンアブ、オンセンバエ、オンセンミズゴマツボなど名前にオンセンがついている分かりやすい生物もいたりします。
そしてこのオンセンミズゴマツボ、世界で唯一由布市湯布院町にしか生息していない巻貝です。
この貝が絶滅の危機に瀕していることから、由布市では現在の生息環境の保全と新たな生息地の確保を目指して、保護活動に取り組んでいるそうです。
平成27年2月24日付けで大分県の天然記念物として指定されました。
温泉は海底温泉も含め、生命発生の場所であるという説もあります。
もし本当にそうだとしたら面白いですね。
生命発生の場所である温泉に浸かることは生物共通の癒しなのかもしれません。